スウェーデンでは、オンブズマンは議会によって任命された独立行政的に信任を受けた監査官のことで、行政に対し苦情、抗告がなされた場合、それを調査する。
そういった点においては、オンブズマンに就く人々は、行政倫理の分野ではますますその重要性を持つようになってきた。
オンブズマンの役目は無報酬の職務である。
この職務には誰でも就任することができる。規則では、オンブズマンはこうした苦情を個人的に受け取り、自分でその真偽を吟味、行政が間違っているのか、それとも問題なしなのかを判定することになっている。
その上で、正しいことをやっている側からだけでなく、両者から納得のいく解決を提案するのであるが、強制力をもったものではなく、あくまで推奨として提案するのである。
オンブズマンは議会に対してのみ責任を負い、議会にはその職務についてその事の次第をなにかあれば釈明する義務を負っている。
情報へのアクセスについては、あらゆる官庁の文書に書面でも口頭でもその公開を要求する権利がある。
いかなる文書も必要な情報であれば、閲覧することが出来、また自らの発案でもこうした調査活動を遂行することができる。
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